グリム童話の物語の一編で、このタイトルを聞いたことがある人は多いのではないでしょうか?
今日はその『ブレーメンの町の音楽隊』について書きたいと思います。
えっ?
どうして、このタイミングで『ブレーメンの町の音楽隊』なのかって?
本棚に置いてある本が、偶々視界に入ったからです(ゝω・)笑
グリム童話とは
まずは“グリム童話”についてまとめておきます。
知っている人も多いと思うのですが、意外と知らない人もいる気がするので……
グリム童話とは、
ヤーコプ・ルートヴィヒ・カール・グリムとヴィルヘルム・カール・グリムの兄弟が編纂したドイツのメルヘン集です。メルヘンは「空想的な物語」を意味します。日本の御伽噺(おとぎばなし)みたいなものですね。
『かえるの王さま』『ラプンツェル』『ヘンゼルとグレーテル』『赤ずきん』『白雪姫』といった作品も、このグリム童話に含まれます。
どうですか?
このタイトルを見れば、その凄さを実感するのではないでしょうか?
導入を読む
まずは導入部分を紹介します
ある人が、ろばを一ぴきもっていました。このろばは、もう長いあいだ、あきもせず、一しょうけんめい、ふくろを水車小屋に運びましたが、いよいよ力つきてしまったので、仕事にはだんだん役にたたなくなりました。 そこで、主人は、ろばをやっかいばらいしよう、と、考えましたが、ろばは、風むきの悪くなったのに気づいて、 にげだし、 ブレーメンの町へ出かけました。そこにいけば、町の楽隊にはいれるかもしれない、と考えました。
これはラッパン社が発行している本に書かれている文字を、そのまま写したものになります。
漢字だけを抜き出すと、
人,一(ぴき),長(い),一(しょうけんめい),水車小屋,力,仕事,役,主人,考(え),風,悪(く),気(づいて),町,出(かけ),町,楽隊,考(え)
となります。
文章を読めばわかりますが、もっと漢字を使っても良いのではないでしょうか?
もしかすると、その漢字を習う学年を考慮しているのかもしれませんね。
ですが、“隊”は小学4年生で習うので、どうやらその筋は違いそうですね。
では、漢字を使ってみましょう。
今回は私が普段使っている頻度で実験してみます。
ある人が、ろばを一匹もっていました。このろばは、もう長い間、飽きもせず、一生懸命、袋を水車小屋に運びましたが、いよいよ力尽きてしまったので、仕事にはだんだん役に立たなくなりました。 そこで、主人は、ろばを厄介払いしよう、と、考えましたが、ろばは、風向きの悪くなったのに気づいて、 逃げ出し、 ブレーメンの町へ出かけました。そこに行けば、町の楽隊に入れるかもしれない、と考えました。
どうですか?
読み易くなったと思いませんか?
個人的に、後は“ろば”→“ロバ”にしますね。
そのほうが私は好みです。
動物は漢字か、カタカナにすることが多いです。
ひらがなで書くと、文章中で読み難いんですよね……
ちなみに読み易い(よみやすい)、読み難い(よみにくい)なのですが、読み難い(よみがたい)と読むことができます。
なので、「易い」、「難い」は使わないほうが親切ですかね?
読点について
漢字を増やしたバージョンに、読点の変更を加えます。
“ろば”もカタカナにしてしまいましょう!
ある人がロバを一匹もっていました。このロバはもう長い間、飽きもせず一生懸命、袋を水車小屋に運びましたが、いよいよ力尽きてしまったので、仕事にはだんだん役に立たなくなりました。 そこで、主人はロバを厄介払いしようと考えましたが、ロバは風向きの悪くなったのに気づいて、 逃げ出し、 ブレーメンの町へ出かけました。そこに行けば、町の楽隊に入れるかもしれないと考えました。
どうですか?
書くときはスムーズですし、文章の全体的な見栄えは良くなったと思いますが、パッと見ただけで読むには、元の文章のほうが良いように思えますね。
多すぎると読みにくいらしいですが、最近は多くても良い気がしています。
特に「ですが」「しかし」といった言葉で始まる場合、その後ろに読点をつけるかどうか……
この前、『境界線上のホライゾン』を筆写したときは、後ろに読点がついていませんでしたよね?
これはもう完全に好みの問題というか何というか、バラバラだと気持ち悪いと思うので、どういったスタイルで書くかは先に決めてから書いた方がいいですね。
私は以前、書き終えた後で統一するという面倒なことをした経験があります。
その経験を活かし、書き始める前に整理しています。
コメント