とりあえず“オロナイン”は正しいのか？

　“オロナイン”という軟膏をご存知だろうか？大塚製薬が製造・販売している軟膏で、皮膚が傷んだときはとりあえずオロナインを塗ることが私の習慣となっていた。私は睡眠不足がピークに達すると無性に体が痒くなってしまうので、爪で傷をつけないようにオロナインを塗って寝ることがある。そんなオロナインの効能だが、実はよく知らない。とりあえず塗っておけば治るので、気にしたこともなかった。そこで今回は、「とりあえず“オロナイン”は正しいのか？」というテーマで調べてみようと思う。

こんなときは“オロナイン”
してはいけない“オロナイン”
とりあえず“オロナイン”

こんなときは“オロナイン”

　添付文書にイラスト付きで書かれている説明が全部で8つある。これは間違いなく「こんなときは“オロナイン”」といえるパターンだと考える。

にきび、吹出物には少量を軽く擦り込んでください。ベトつく場合には、タオル，ガーゼなどで拭き取ってください。
傷（切り傷，擦り傷，突き傷）には患部を清潔にして塗ってください。オロナインH軟膏は傷口を消毒し、化膿を防ぎます。
軽度の火傷の場合は、幹部に塗ってガーゼを当ててください。化膿を防ぎます。
ナイフ，カミソリなどによる切り傷にご使用ください。オロナインH軟膏の殺菌作用により化膿を防ぎます。
水虫にはお風呂上りに擦り込むのが効果的ですが、毎日忘れぬよう根気よくお続けください。なお、じゅくじゅくした湿潤性の水虫には適当ではありません。
いんきん，たむし，しらくも，はたけにもオロナインH軟膏をご使用ください。
山や海で思わぬ傷などに慌てた経験がおありでしょう。オロナインH軟膏はご家庭ばかりでなく、外出や旅行のときの携帯薬としても使用できます。
冬の皹（ひび）、しもやけ、あかぎれには水仕事のあとやお風呂上り、おやすみ前によく擦り込んでください。

　要約すると、「殺菌効果があって化膿を防ぐ効果があるが、水気があると効果が薄まる万能薬」といったところでしょうか？なかなか凄い奴ですね。痒み止めに使っていた私……（　＾ω＾）

してはいけない“オロナイン”

　「とりあえず“オロナイン”」は間違いでないように思えるが、使用上の注意に「してはいけないこと」と書かれている項目があった。まぁ、当たり前のことが書かれているだけだろうと思いつつ読んでみると、ちょっと意外なことが………

湿疹（ただれ、かぶれ）
化粧下
虫刺され

　これらの部位には使用しないでくださいとされている。症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなるのだとか……なぜなのだろうか？

　湿疹とは、皮膚の表層（表皮・真皮上層）に起こる炎症の総称で、皮膚炎とも呼ばれているそうだ。かゆみに加え、赤み、細かいブツブツ、小さな水疱などが混じり合ってみられるらしい（ん？私の痒みは大丈夫なのか(;´･ω･)？？

　湿疹の予防として、「原因と考えられる物質（刺激）があればそれを避けます」とあるので、原因となる物質が含まれている可能性があるということでしょう。オロナインではなく、ハンドクリームやローションなどで保湿する方法を試す方がよさそうです。

　化粧下とあるのは、弱点である水気と関係あるのでしょう。

　虫刺されはどうしてでしょうか？医学的には「虫刺症（ちゅうししょう）」というようで、虫によって生じる皮膚炎の多くは、異物に対する生体の防御反応であり、その発症機序から刺激性とアレルギー性に分けることができるらしい。刺されたら「患部をこすらず冷水で洗い、よく冷やします」とあるので、オロナインを擦り込むという行為が良くないと思われます。

とりあえず“オロナイン”

　添付文書を読みつつ、その内容をネットで調べつつ出した結論は、「とりあえず“オロナイン”」で大丈夫です。副作用について注意喚起を促している人もいますが、オロナインで副作用が起こるなら何をやってもダメだと思います。まぁ、手遅れってやつですね。まぁ、私は薬の専門家ではないので、話半分に聞いてくれたらと思います。専門家なら間違いは言えませんからね。私はその点素人なもので、自分の体験を根拠としていえるわけです。許されている唯一の人体実験は、己の身を利用することだよワトソンくん(ゝω・)キラッ☆

P.S.
『虹色とうがらし』参を書こうかどうしようか悩んでいます。ネタバレしても面白くないよなーと思うので、これ以上書かない方がいいような気がして……なんせ全部で11巻なもので、物語の核心に触れてしまいそうになるのです。面白いので伝えたいのですが、難しいですね。