昼寝をしていたら、久しぶりに夢を見た。毎日のように夢を見ていた時期、実は明晰夢(めいせきむ)の使い手だった。明晰夢というのは、夢の中で夢であることを自覚して、自由に動いたり、自由に夢の内容を変化させるというもの。まさしく夢のような能力である。
明晰夢については詳しく解明されていないが、夢の中で妄想しているようなもの。寝ている間に前頭葉(ぜんとうよう)が海馬(かいば)と連携して、記憶を整理する際に起こる現象。個人的な感想として妄想と大きく違うのは、まるで本当に体験したかのように思えること。現実に体験したことも、その瞬間を過ぎれば記憶でしかなく、夢の中で体験したことと大した違いがない。まるで神様になったかのように、夢の中では世界の創造主になれる。壮大なことを書いたが、要するに理想の世界を体験できるというもの。
残念なことに、ここ数年は明晰夢を見れていない。夢の中で夢だと気づかない。今回の夢はバスケットをしている夢で、私は強豪校の二年生だった。めちゃくちゃ走らされて、先輩のシュート回転している鬼のようなパスを取らされて、シュートを外せば罵倒された。私は夢の中で「力を入れる」ことが苦手で、パンチ力は皆無になり、走ろうとすれば体が浮いてしまう。今回の夢では走れたが、パスがへなちょこだった。メディシンボールでも投げているのかと思うほどだった。哀しい。
夢について書くのも悪くないと思ってきた。気が向けば、過去の夢について書いてみようかな。『殺人仮面』は中々の名作で、数年にわたって定期的に見てしまった悪夢。『きつね』は目が覚めた後も、手に感触が残っていた明晰夢。
久しぶりに会いたいなぁ……
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