鰤(ブリ)

フード

 鰤の季節ですね。養殖技術や冷凍技術が発達した今日では、冬でなくとも美味しい鰤を食べられるわけですが、やっぱり季節感というものは大事にしたいもの。今日は鰤について気になったことを書いてみます。

 春野友矢による中二病ハーレム漫画『ディーふらぐ!』は2014年にアニメ化され……えっ?鰤のことを書くのではなかったのかって?鰤のことですよ。このアニメのオープニング曲『すているめいと!』の歌詞に、「ブリとハマチは同じ」とあります。そう。知っている人は多いと思いますが、意外と知らない人もいるかもしれない事実。鰤と魬(はまち)は同じ魚なのです。“出世魚”というやつですね。

 関東だと、モジャコ→ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリ。

 関西だと、モジャコ→ワカナ→ツバス,ヤズ→ハマチ→メジロ→ブリ。

 他にも地域によって様々な名称があるようです。大きさを一々言わなくても、名称で区別できるのが良いですね。ちなみに“モジャコ”は“藻雑魚”と書き、流れ藻につくことからそう呼ばれる。あの高級魚カンパチ(間八・勘八)の稚魚も藻雑魚と呼ばれる。稚魚の大きさだと区別する必要ないですよね。味の違いわからないだろうし。どうなんだろ?一流の舌ならわかるのかな?

 “鰤”という漢字についても調べてみると、中国だと“shi(一声)”と読み、意味は「老いた魚」のようです。出世魚の最後なので、ある意味合っていますね。

 さて、鰤本体に話を戻すと、餌に柑橘類を混ぜたフルーツ魚を知っているでしょうか?“ゆずブリ”“みかんブリ”,“かぼすブリ”,“すだちブリ”,“れもんブリ”といったように、様々なフルーツ鰤が養殖されています。調理をする際に柑橘類を使用すると臭みは消えますが、どうしても柑橘類の特徴が出てしまします。ところがこのフルーツ鰤だと、鰤の良さのみが全面的に出てくるんです。産地で収穫される柑橘類を使用しているだけあって、その土地で育った養殖鰤との相性も良いです。まぁ、今夜は天然鰤の照り焼きなんですけどね。

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