昨日、『キャラクターの動作表現について①』という記事を書きました。
自分の頭の中を整理しようとしたのと、物書きさんの参考になればいいなと思ったのです。
主にキャラクターが向いている方向について書きましたね。
今日はもう少し動かしてみたいと思いますので、ゆるりと読んでくださいな!
キャラクターを歩かせる
皆さんはどのような文章表現で、キャラクターを歩かせますか?
「何の用だろう……」
昼休み、Aは生徒会役員のBから「放課後、生徒会室に来るように」と言われてた。
待ち合わせの生徒会室は、旧校舎の三階にある。最終下校時間を過ぎても業務ができるように、旧校舎に設けられているのだ。生徒会室への行き方は一つしかない。中央にある入口から入って、左手にある階段を上がる。踊り場で折り返して二階に着いた後に、もう一度同じようにして上がる。三階に到着すれば、後は右に曲がって一番奥の部屋に向かうだけ。生徒会室への道のりは、まるで一本道のようであった。
「失礼します」
ドアノブのついた木製の扉をノックして、Aは生徒会に足を踏み入れた。
さて、今回はこういう文章から考えてみたいと思います。
これは生徒会室への道のりを書いていますが、歩いているシーンは書いていません。
しかしながら、生徒会室への道のりを視点移動で書いているので、違和感はないと思います。
ただ、細かく見ていくと問題点もあります。
それは一行目の「何の用だろう……」と発言したAの座標です。
生徒会室への道のり説明のところでAが移動しているのか、それとも最初から生徒会室の前にいるのか、どっちでも読めてしまいますよね。
なので、ちょっと文章を付け加えたいと思います。
生徒会室への道のり説明のところでAが移動するようにしてみます。
「何の用だろう……」
旧校舎に入口の前に立ったAは、生徒会室がある三階を見上げて呟いた。昼休み、Aは生徒会役員のBから「放課後、生徒会室に来るように」と言われている。
待ち合わせの生徒会室は、旧校舎の三階にある。最終下校時間を過ぎても業務ができるように、旧校舎に設けられているのだ。生徒会室への行き方は一つしかない。中央にある入口から入って、左手にある階段を上がる。踊り場で折り返して二階に着いた後に、もう一度同じようにして上がる。三階に到着すれば、後は右に曲がって一番奥の部屋に向かうだけ。生徒会室への道のりは、まるで一本道のようであった。
旧校舎は古い木造建築なので、廊下も階段も木で造られている。Aが歩くと廊下が軋む音を出した。階段を上げっている途中で、貫けるのではないかと不安になる段もあった。木が腐っているのかもしれない。
どうですかね?
こうすれば、Aが歩いているシーンが見えると思います。
歩くときに足元の描写を入れるものポイントですね。
最初から生徒会室の前にいるようにするなら、
「何の用だろう……」
“生徒会室”と書かれた看板が掛かった木製の扉を前にして、Aが不安そうな声を漏らした。昼休み、Aは生徒会役員のBから「放課後、生徒会室に来るように」と言われてた。
待ち合わせの生徒会室は、旧校舎の三階にある。最終下校時間を過ぎても業務ができるように、旧校舎に設けられているのだ。生徒会室への行き方は一つしかない。中央にある入口から入って、左手にある階段を上がる。踊り場で折り返して二階に着いた後に、もう一度同じようにして上がる。三階に到着すれば、後は右に曲がって一番奥の部屋に向かうだけ。生徒会室への道のりは、まるで一本道のようであった。
「失礼します」
Aはコンコンと二回ノックをして、生徒会に足を踏み入れた。
私ならこう書きますね。
こうすれば最初から生徒会室の前にいると読めるはずです。
ノックのシーンに音を追加したのは、キャラクターを始動させるためです。
音を入れるのは多すぎても喧しくなるので、結構難しいですね。
金属同士がぶつかり合うとき、一々“ガキィン”“ガシャンッ”“キィイン”とか、書いていられませんよね。ですが、全くなければ激しいシーンのはずが、お上品になってしまいます。
次回に続く
まぁ、そうなりますよね。
次回は“音”という視点から、キャラクターの動作表現について見ていきましょう。
ではでは!
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