スポーツ漫画ってあるじゃないですか?
そこから派生して、スポーツ小説もあるわけですが、どうやって書いているんですかね?
ふと気になったので、今日はスポーツ小説のショートショートを書いてみます
題材は“野球”でいきましょう
千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希選手が、28年ぶりの完全試合を達成したことですしね!
とりあえず書いてみる
5回裏、ワンアウト満塁。スコアは3対4。1点リードで迎えたこの回抑えることができれば、ピッチャー君に勝ち星がつく。球数は100球を越えた。6回は先頭打者で打席が回ってくる。代打が起用されれば、6回裏を投げることができない。
ベンチは同点オッケーサインを出している。ゲッツーシフトを取っているので、速い内野ゴロを内野手が捌ければ無失点で切り抜けることができる。だが、ボテボテの内野ゴロなら同点、三塁走者は俊足なので、浅い外野フライでも犠牲フライで同点になる可能性がある。三振を取ってツーアウトにできればいいが、打者はバットに当てることに定評がある右打者。キャッチャー君は三振を狙いつつ、同点は覚悟することにした。
ピッチャー君の初球は、ベース上でワンバウンドしたフォークボール。打者はスイングを途中でやめて、ハーフスイングになった。キャッチャー君は1塁塁審に確認するが、スイング判定はしてもらえず1ボール。フォアボールを避けるためにストライクを先行したいキャッチャー君だったが、安易にストライクを取りにいってミートされることを避けた配球である。
ピッチャー君の2球目はアウトコースにストレート。際どいコースだったが、キャッチャー君のフレーミング技術が活きた。判定はストライクで、1ボール1ストライクの平行カウント。キャッチャー君はストライクコールされるまでのコンマ数秒、息が詰まりそうだった。これがボール判定されてしまうと、かなり苦しい勝負になる。まだアウトカウントが増えたわけではないが、一つ無失点に近づいた。
ピッチャー君の3球目は、インコース高めボールゾーンへのストレート。打者に踏み込ませないように、仰け反らせることを目的にした一球である。そしてピッチャー君の4球目は、アウトコースのストラークゾーンからボール球になるスライダー。打者はバットに当てるも、一塁側のベンチ前に転がるファール。カウントは2ボール2ストライク。再び平行カウントとなった。
キャッチャー君は、アウトコースのボールゾーンにストレートを要求した。見逃されればフルカウントになるが、仰け反らしてもなおアウトコースに食らいついてきた打者は、アウトコースに絞っていると考えたのだ。スライダーの残像があるので、空振りする可能性もある。だが、打者はピッチャー君が投球モーションに入った途端にバットを短く持った。ピッチャー君のストレートは悠々と見逃され、フルカウントとなった。
一つ大きく息を吐く打者。帽子を脱いで汗を拭い、ロジンバッグを手にするピッチャー君。キャッチャー君だサインを出す。それに首を振るピッチャー君。それが三度続き、ピッチャー君が一度ピッチャープレートを外す。サイン交換が再び行われ、ピッチャー君が投じた6球目は、インコースに構えたキャッチャー君のミットに一直線。直球勝負だ。
バットに当たった白球は、サード君の正面へ転がるゴロとなった。それを素早く捕球し、サード君は3塁ベースを踏んで、1塁へ矢のような送球をした。5-5-3のダブルプレー。5回裏を見事に無失点で乗り切った。
書いてみましたが、これヤバいですね。
一人のバッターと対決するだけで、この文量ですよ……
そりゃ漫画だと一試合終わるまでに、何巻も使ってしまいますよね。
書いてみて思ったこと
書いてみて色々と思うことがあったので、挙げてみたいと思います
一人称で書くのが難しそう
何気なく神の視点でかきましたが、これを一人称で書くと難しそうですね。
漫画だとそれぞれの思考を書けますが、小説だとそれが難しいんですよね………
複数人の思考が入り乱れるシーンって、どう書いていいかわからなくないですか?
語尾などで区別できれば、まだ何とかなりますが、それでも限界がありますし………
次に書くときは、ダメもとで挑戦してみましょうかね?
カメラの切り替えが難しい
漫画やアニメなどですと、急にベンチを写して心理描写を入れれますが、文章だけだと難しいですね
特に緊迫しているシーンだと、そのシーン以外を書きにくいです
私はカメラをイメージしているので、切り替えが難しいと表現しています
カメラを頻繁に切り替えると、めちゃくちゃ読みにくくなります
これも今度挑戦してみましょうかね?
台詞をどこで挿れる?
思考は多いですが、台詞はそもそも少ないですね
なので、書く必要もないような気がしますが、これが映像になると考えたら台詞は要りますよね?
どういう風に、どれぐらいの配分で喋らせたらいいものか………
これも今度挑戦してみたいと思います
用語は読者が知っている前提
普段、専門的な話を専門外の人に話すときは、専門用語を使わないようにしています。
専門用語は、専門分野が同じ人同士が円滑に話を進めるためにあります。
細かい説明をしなくても、その用語を言うだけで言い表すことができるからです。
専門外の人にとっては、その用語の部分が黒塗りされているようなものです。
なので、専門用語を使わずに、誰にでもわかるように話すことを心がけています。
このブログは偶に無責任なところがありますが、その辺は御愛嬌ということで。
今回の野球のショートショートでも、知らない用語があったのではないでしょうか?
熟語と同じで、知らなければ調べてもらえばいいと思いますが、不親切ですかね?
終わりに
明日も違うスポーツで何か書いてみようと思います
よければ読んでくださいね!
それと昨日作成した動画もよければ見てくださいな!
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