キャラクターの動作表現について①

その他

 文章表現でキャラクターを動かすとき、何か意識していることはあるでしょうか?
 私は幾つかありまして、それを知っていると知っていないとでは大違いなのです。
 世の中が面白い物語で溢れて欲しいので、一気に大公開しちゃいます!

キャラクターの向き

 最初から最後まで、真正面を向いているキャラクターはいないと思います。
 誰かと会話するシーンであれば、向かい合っているか、同じ方向を向いていることでしょう。

 「A、何をしているの?」
 空には月が昇り、反射する湖は宝石のように美しい。その中央に浮かぶ小舟を眺めているAに、Bがそっと背後から近づいて声をかけた。
 「びっくりさせるなよ」
 「ぼーっとしてるほうが悪い。で、何をしているの?」
 「あの小舟…どうしてあんな場所にあるのかなって……」
 Aが右手の人差し指で、眺めていた小舟を示した。
 「小舟?何もないけど………」

 このシーンですと、Aが北を向いているなら、Bは西南西から東南東の間からやってきていますね。
 そこまではいいのですが、Bが声をかけたのに対する返事、「びっくりさせるなよ」は、どちらを向いているかわかりません。
 北を向いたまま返事をしているのは、或いは背後から近づいて声をかけたBの方向を向いたのか、読み手によって全く異なるシーンになります。
 前者であるならば、Aは一時も視線を切らしたくないや、Bよりも小舟に興味があるといったように、“小舟>B”の関係性ができあがります。後者なら“小舟<B”になりますね。
 AとBの関係や、Aの性格が表れるので、些細なことですが気にする必要があると思います。

 私が前者として表現するならば、
 「びっくりさせるなよ」
 AはBを一瞥することなく、小舟を眺めながら返事をした。びっくりさせるなと言うAだが、全く驚いている素振りを見せない。
 「ぼーっとしてるほうが悪い。で、何をしているの?」
 といったように書きます。

 後者を表現するならば、
 「びっくりさせるなよ」
 「ぼーっとしてるほうが悪い。で、何をしているの?」
 肩越しに振り返るAの隣に座ったBが、もう一度尋ねた。
 「あの小舟…どうしてあんな場所にあるのかなって……」
 といったように書きます。
 

 どこに文章を付け足すかは好みです。
 私の場合、会話のテンポを優先したいときは、後付けの説明にしています
 会話だけを続ける小説があったりしますが、あれは正直どうかと思います。
 演劇の台本をイメージしてください
 会話だけではありませんよね?
 

 B「A、何をしているの?」
  ・Aの左斜め後方からBがやってきて、声をかける
 A「びっくりさせるなよ」
  ・Aは湖の方を見ている
 B「ぼーっとしてるほうが悪い。で、何をしているの?」
 A「あの小舟…どうしてあんな場所にあるのかなって……」

 こういった感じです。
 台本を読んだ人が、舞台上でどのように動くかわかる必要がありますものね。
 表現に困ったら、一度このように書いてみるのも良いと思います。
 そこから小説の文に変化させてあげると、キャラクターの動作がよくわかります!

次回に続く

 すみません

 ちょっと長くなりそうなので、今日は①だけにします

 物書きさんの参考になれば幸いです

 一緒に面白い物語を創りましょう!


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